Ino_noosの自転車遍路の記録

還暦のオヤジが自転車で四国をお遍路しました。その記録を記します。

本編2023年7月19日=17-18-19番=

本日の走行距離42.9㎞。本日の費用、札所2,230円、ホテル6,050円、食費1,550円、その他110円、合計9,940円。

 

今日は昨日回れなかった17番井戸寺から20番の手前まで。蔵本駅前のホテルから一旦西に進む。なおこの蔵本駅前には湧水が出ていて、人々が途切れなく水を汲みに来ている。駅前なのに非常に珍しいと思う。ちょっと羨ましい。給水ボトルに水をいただいて7:10スタート。

 

7:30、17番井戸寺を打つ。郊外の生活道路を進んでいくとほどなく現れる。ボクは裏手から入ってしまった。

 

中央奥が本堂、入母屋造りに唐破風を構える。屋根の真ん中には避雷針が見える。ご本尊は薬師如来

 

こちらは大師堂。典型的な宝形造り。向かって左手前のプレハブ小屋は通夜堂らしいが中は覗かなかった。

 

井戸寺では弘法大師のキーホルダーを購入した。参拝時自転車にしばりつけたままにしておくバックパックに、厄除けとして加わっていただく。少しでも盗難防止になればと願う(下の画像の赤丸)。ちなみに黄色の丸はアルミの柱。バッグの振れ止め用に自作した。もちろん両サイドにある。

井戸寺の記念印は、中道。中道とは右でもなければ左でもない、

ということ。出典:四国霊場会。政治的な意味ではないと思うけど。

 

井戸寺を出て今度はR55を南下する。途中雨に降られ小休止したりしながら、9:30、18番恩山寺を打つ。右に見えるのは仁王門。

ここから画面の左側に参道が伸びているのだが、これが短いが勾配10%を超える激坂で、一方自転車は見てのとおり後輪に重心が寄っている歪な状態なので、ローギアで急坂を上ると前輪が浮きそうになる。実際後日前輪が浮いてコントロールを失い、転倒しそうになったことがあった。気をつけねば。

本堂は写真撮り忘れてしまった。ご本尊は薬師如来。ここでは摺袈裟というお守りをゲット。

何でも全国でここだけという超レアもので、一生使える最強のお守りだそうだ。田舎に帰ったら仏壇に納めることにする。左は恩山寺の包装紙、右が摺袈裟本体。当初は右も包装で、これをはがすと袈裟が出てくるのだと思っていたが、あとで確認したらこの状態が本体で、これ以上分解してはいけないということだった。危ない危ない、はがす前に確認してよかった、罰当たりになるところだった。ちなみに、摺袈裟700円納経料300円あわせて1,000円という絶妙な価格設定。

参道で近所の奥様と少し世間話する。毎日暑いね、自転車でまわってんの?すごいね、いや歩きの人には及びませんよ、など。話している間は暑さも忘れる。

 

下の画像は大師堂とそれに寄り添うように立っている御母公堂。弘法大師の母君だそうな。

 

恩山寺の記念印は、信修忽證。信じる者は救われる、という意味らしい。あっ、これは聖書のセリフか。


さらに南下し、10:30、19番立江寺を打つ。こちらは門前町がちょっとだが広がっていて、平地に構える大きなお寺。

何でも八十八カ所で4カ所ある関所寺だそうで、悪人には仏罰が下るとか。これ知らずに参拝したが、もし知っていたら必要以上に緊張していたと思う。自分では決して善人だとは思っていないので。
こちらは本堂。入母屋屋根に千鳥破風と唐破風の2段構え、大きく張り出した軒がかっこいい。ご本尊は地蔵菩薩

 

こちらは大師堂。宝形造り本瓦。

 

裏門。こっちからアプローチしてしまった。はじめはこっちが正門かと思い、やけに現代風な門だなと勘違いしていた。

 

立江寺の記念印、済世利人。お大師さまは、世を救い、人びとに利益を施す偉人である、という意味だそうな。出典:四国霊場会。

 

門前町のお餅屋さんで、名物という立江餅をいただく。甘すぎずいい感じの大福だった。この餅屋さん、屋根が本瓦だってのがすごい。

 

今日はこの後20番鶴林寺の麓まで移動し、そこの民宿に泊まる。希望していた非常に評判が良い民宿は予約がいっぱいでダメだった。2番目に電話した民宿には予約できたが、ここはなかなかユニークな宿で、刺激的な一夜を体験させてもらった。一言でいうと、もう二度と泊まりたくない。宿の名前は非公開にしとくか。

今日は43㎞と短い移動だったが、明日上る20番はボクが勝手に位置付けた5大難所の一つなので、あえてその手前に宿をとった。さて、投宿した後も実は忙しい。風呂に入って、洗濯して、ご飯食べて、明日の分の写経、納め札、蝋燭、線香、賽銭、納経料をフロントバッグに移して、自転車をメンテして、脚を入念にストレッチングして、明日のルートを確認して、場合によってはルートをサイコンにインプットして、日記を書いて、寝る。ということで、おやすみなさい。

7月19日終了。