2026年7月13日=鹿島神宮=特別編前編より続く。
楼門を背にして、拝殿と本殿。もう興奮度MAX。

拝殿。入母屋造り平入檜皮葺。拝殿の目の前に鳥居があるという配置も珍しくて興味深い。後方に見えるのは御神木。

社殿を横から。拝殿の入母屋屋根の背面から切妻状の屋根が伸びている。これが幣殿だと思われる。この幣殿から一段下がったところに別の屋根が見える。これは石の間であろう。
入母屋破風に見られる朱塗りの懸魚や金の飾りなどは気品すら感じる。

同じく横から。今度は本殿側。本殿は切妻屋根平入檜皮葺。三間社流造と言うそうだ。屋根の曲線が美しい、檜皮葺ならではだ。流れ向拝が石の間の屋根にかぶさる様に迎えに行っている。屋根の下の飾りは豪華絢爛で、しかし気品ある美しさを保っている。

以上の拝殿、幣殿、石の間、本殿で構成される社殿は国の重文。今から約400年前に二代将軍徳川秀忠の寄進による。元和5年と言うことなので、家康没後3年後だ。
御祭神に関する立札。なお、日本書紀では武甕槌と表記するが、古事記では武御雷と書く。本記事は古事記をベースにしているので、ボクは武御雷と表記している。

本殿と御神木。先ほどとは反対側から撮影。本殿は棟の両端に千木をいただき、鰹木は3本だ。黒と金のコントラストに凄みを感じる。背景の御神木も大迫力。

ところで、出雲大社は南向きだが大国主命は西を向いているのは有名な話。
一方の鹿島神宮の本殿は、前述のとおり北向きで、かつ武御雷が鎮座する神座は拝殿から見て左、つまり東を向いている。
出雲大社とは180度反転した形だ。この対比は実に興味深い。それぞれレイラインの延長方向を向いているからだ。これは偶然の一致だろうか。それとも意図したものだろうか。何しろこんなワクワクする歴史秘話はないね。今の話を前編のレイラインの図に書き足すとこうなる。

仮殿。国重文。入母屋造り平入、たぶん檜皮葺。拝殿の斜向かいに建っているが、こちらは南向き。

楼門を背にまっすぐ進むと、樹叢に突入する。鬱蒼とした樹木が生い茂る神秘の世界への入口だ。

さざれ石。我国の国歌君が代にも登場するさざれ石。
余談だが、世界の国々の国歌は、戦いの歌が多数派だ。例をあげると、敵を蹴散らし壊滅せよとか、武器を取れ隊列を組め進め進めとか。中国に至っては抗日映画のサントラが国歌になっちゃったっていう冗談のような話もある。
その点君が代はなんて美しいのだろう。平和で清らかで永遠の愛の歌だ。日本人として生まれてきて本当に良かったと思うよ。

奥宮。徳川家康が関ケ原の合戦(1600年)の戦勝の御礼として、その5年後に現在の本殿のある位置に建立奉納したが、その14年後2代将軍秀忠が新たな本殿を建立するにあたり、この位置まで曳家し、奥宮となった。
切妻屋根平入檜皮葺。神殿の後方にはこれまた巨大な御神木が立っている。お宮の前にはやっぱり鳥居だ。

奥宮の切妻部分。流れ造りの曲線がなんとも言えず美しい。屋根の柔らかなカーブは檜皮葺ならでは。

大鯰を押さえつける武御雷大神。

そして要石。鹿島神宮の要石は凹型をしている。一方香取神宮の要石は凸型だ。この対比も面白い。

要石は地表に現れているのはほんの一部で、まさに氷山の一角だといわれている。あの黄門さまでおなじみの水戸光圀公が7日7晩に渡って掘らせても全容をつかめず、終いには光圀の夢枕に神様が出てきて怒られた、という逸話も残っている。

御手洗池。1日で40万リットル以上の湧水だそうだ。ということは毎秒4.6リットルってことか。ホントか?って思うが、まあ野暮なことを言うのはやめておこう。

ところで、さっきからずっと思っていたのだが、鹿島神宮の鳥居って、他では見たことがない。稲荷系の明神鳥居とは全然違うし、靖国系の神明鳥居とも微妙に違う。あとで調べたら、これは鹿島鳥居というのだそうだ。奥が深いなあ。
ちなみに伊勢の神宮の宇治橋の手前にある大鳥居の笠木の断面は、円ではなく五角形である。これは神宮以外では見たことがない。せっかくだから、伊勢の大鳥居と宇治橋とご来光が一直線に見える珍しい画像を貼ろう。これが見えるのは年に数日しかない。

最後にもう一度樹叢。

立ち去りがたい気持ちだが、今日はこれから水戸駅まで走らなければならない。摂社など見逃してしまったポイントも多いので、いつかまた再訪したい。
水戸駅までは54㎞。幸運なことにここでも追い風に励まされ、雨にも叱咤激励され、16時20分水戸駅到着。本日も神仏のご加護により無事終了。

次は、いよいよ区切り打ちファイナル、結願の旅。千葉県の最南端は館山の那古寺を目指す。ま、涼しくなったらね。
おまけ
鹿島神宮でゲットした双宮守。

香取神宮の双宮守と重ね合わせ、これにて完成だ。昨年生まれた孫のために是非とも欲しかったのだ。武運があるようにね。



















これ美味しいよ、マジで。





















少し前まで、9番慈光寺と同じような白馬がいたらしいのだが、あまり暴れすぎたのか今は地蔵堂に引っ越したそうだ。





































