Ino_noosの自転車遍路の記録

還暦のオヤジが自転車で四国をお遍路しました。その記録を記します。

まとめ(2)=日数,札所,季節,打ち順,距離=

まとめ(1)から続く。


日数は2023年7月17日から8月12日までの27日間。仕事(出張)以外で、個人旅行としては人生最長の旅となった。このうち7月27日と8月8日は完全OFF、8月7日は台風避難で13㎞だけ、なのでこの3日を除いて、実質走ったのは24日間とカウントする。

 

心に残った札所ベスト3は、1位21番太龍寺、2位60番横峰寺、3位27番神峰寺。いずれも山寺で、荘厳かつ静謐な雰囲気漂う境内は、参拝を終えても立ち去りがたい気持ちになった。

21番太龍寺

60番横峰寺

27番神峰寺

太龍寺は西の高野と言われる理由が分かったこと、とても美しく管理された境内であること。横峰寺は境内も気高いがなんといっても奥の院星が森だ。ここは絶対に外してはいけないポイントだと思う。神峰寺は非常に美しく整備された境内、海を見下ろす絶好のロケーショが良かった。スマホ水没事件の現場でもあるし。ちなみに4位は88番大窪寺5位は38番金剛福寺大窪寺は結願寺としての貫禄が漂い、金剛福寺は40年ぶりの再訪ということでランクインした。以上勝手ランキング。

 

季節。ボクは真夏だったが、夏のメリットとしてはどこ行っても空いていること。デメリットとしては耐え難い暑さに尽きる。

お遍路は年間20万人といわれるが、年間50週として単純に毎週4000人は四国のどこかにいる勘定になる。しかしボクの場合、札所でダブった人は多くても数人で、誰もいないケースも少なくなかった。つまり毎週4000人のイメージとは合致しない。

ということは、夏は(多分冬も)空いていて、その分春秋に集中するのだと思う。春秋は景色もいいしね。しかし景色が良いといっても一つの札所に10~20人がてんでに読経してたら正直いやだなあ。宿の予約も難しそうだし。

もう一つ言うと、8月は統計的に割と雨が少ないという事実。一方8月はお盆休みや阿波踊りよさこいもある。う~ん悩みは尽きない。

 

打ち順。ボクは準備編で述べた通り一桁札所を後回しにして、かつ逆打ちするという変則的な打ち方をした。これはルート上の合理性を求めた結果だったが、結論としてはイマイチだった。理由は、やっぱり88番で結願ってのが満足感を得られること、ルートの合理性と言ってる割に迷子になることが多く相当余計な距離を走ったこと、をあげる。やっぱり大人しく順番通りにやれってことだね。ちなみに若かりし頃はバイクで日本中ツーリングしたが、あまり道に迷った記憶はない。ということで今回も道に迷うことはないと自信を持っていたのだが、ボクの方向感覚もさび付いてしまったようだ。

 

総移動距離は1803.3㎞。実績は以下の通り。紫の太線は自転車で走った軌跡。間隔があいている部分は電車でワープしたところ。

1803.3㎞はスマホで記録したRide with GPSのデータ。これは自転車に乗っていない部分、すなわち境内を歩いている時や一部の電車やロープウエイで移動した時も含まれる。そのため総移動距離とした。自転車の走行距離としては、サイコンのデータから1648.7㎞が正しいと思う。一般的に車遍路は1400㎞と言われるが、ボクの場合しまなみ海道を走り、高野山、東寺にも行き、かつあちこちで道に迷って余計に走ったので、1650㎞はまあまあ妥当だと思う。

総獲得標高は同じくRide with GPSから25,640mだが、これも怪しい。例えば7月18日は焼山寺に上った日で、獲得標高は2,067mとなっている。しかし焼山寺は標高700mなので、その他のアップダウンを含めても2,067mにはならないと思う。一方サイコンのデータは1,327mで妥当な感じ。ということでサイコンのデータを合計すると、14,488mだった。こっちのほうが信憑性がある。なぜこんなに誤差が出るのかはわからない。

1日当たりの平均走行距離は、1650㎞を冒頭の24日で平均して68.8㎞/日。準備段階で想定した70㎞/日にわずかに及ばなかった。ばらつきとしては、最大100㎞/日,最小40㎞/日、つまりレンジは60、ということでアバウト70㎞/日±30というところかね。

 

(3)へ続く。