Ino_noosの自転車遍路の記録

還暦のオヤジが自転車で四国をお遍路しました。その記録を記します。

本編2023年7月26日&27日=38番=

26日、本日の走行距離98.4㎞。本日の費用、札所310円、ホテル3,700円、交通費0円、食費1,973円、その他200円、合計6,183円。

今日は民宿鈴さんに連泊するので、重い荷物から解放され、ついでに菅笠からも解放され、身軽な格好でスタートする。さらに暑熱対策として朝4時半にスタートする。早朝の四万十市は涼しくて快適。手許のサイコンでは24℃、一日中このくらいの気温ならいいのに。やはり海沿いの街だと夜は気温がぐんと下がるのか。
市街地を抜けて四万十川沿いに南下する。4:50頃まだ日は登っていない。

まだ暗いためピンボケになってしまったが、鏡のように静まり返った水面に、中州が逆さまに写っている。

もうじき夜が明けるというタイミングで、R381は峠越えに入った。上り始めるとまもなく勾配10%前後の上りとなったが、最近10%では驚かなくなった。

5:30、大岐の浜の手前辺り。あれは布崎だろうか、ぽこんと盛り上がった岬の真上から日が昇っている。手前の鬼の洗濯岩みたいな海岸線とのコントラストがなかなかいいと思う。

5:40、遠くにかすんで見えるのが足摺岬か。

海面に反射する朝日が美しい。

7:00、38番金剛福寺を打つ。宿から約47㎞を2時間半で走破した。自分にしてはなかなかいいペースだったね。

本堂(中央)。寄棟造り銅板葺の堂々たるお堂。向かって左は愛染堂、右は不動堂。大師堂は撮り忘れてしまった。

こちら本堂の裏手。仏像がぎっしり。正面以外の3面にこのような仏像群があり、過去、現在、未来を示しているのだそうだ。

仏像群の一つ、不動明王。東寺御影堂の絶対秘仏不動明王像に似ている。絶対秘仏なので実物を見たことはないのだけれど。

金剛福寺の記念印、福寿海無量。南方観世音菩薩の慈悲は果しなく無量であり我々衆生を一時も忘れることなく守ってくれる。出典:四国霊場会。

復路は8:50スタート、気温がみるみる上昇し日差しも痛くなってきて、 風も出てきたが追い風なので、やはり快調に飛ばし、11:20に宿に戻ってきた。早朝に発ったとはいえ、午前中に戻ってこれるとは予想外に速かった。この日の平均速度は23.5㎞/H、四国入りしてから平均速度は17㎞/H前後だったので、今日は突出して速いペースだったことがわかる。

今朝足摺岬に向かう途中、歩き遍路のご夫婦とすれ違ったので、おはようございます、と声をかけた。復路で先ほどのご夫婦に追いついたので、あめ玉をお接待した。えー、もう行ってきたの―って驚いていたが、それはボクも驚いている。荷物が無いとこんなにも違うものかと。

佐清水港あたりで、車のドライバーが「がんばれ~」と応援してくれた。こういうの嬉しいねえ。

宿に戻ってきて時間が余ったので自転車をメンテした。ディスクブレーキのパッドが予想以上に減っていて、もう交換しなければならない。出発前2/3は残っていたので問題ないと考えていたが、やはり激坂ブレーキ握りっぱなしはパッドにも相当ダメージがあったようだ。残念ながら予備のパッドは1組しか持ってきていない。仕方がないのでフロントだけ交換し、リアは松山あたりで手に入れるしかないか。フロントは焼結金属つまりメタルパッド、横峰寺まで200㎞以上はあるので、そのころには当たりもつくだろう。

7月26日終了。

27日、走行距離ゼロ。本日の費用、札所0円、ホテル3,700円、交通費0円、食費2,658円、その他200円、合計7,078円。今日は完全OFF。これまでに買ったお守りや、もう使わないであろう工具類をゆうパックで拙宅に送った。荷物が少し軽くなった。ところで、投宿している民宿鈴から徒歩5分のところにスーパーフジというスーパーマーケットがあり、食料はもっぱらここから調達した。あってよかったスーパーフジ。正義の味方スーパーフジ。

7月27日終了。