Ino_noosの自転車遍路の記録

還暦のオヤジが自転車で四国をお遍路しました。その記録を記します。

本編2023年7月23日(後編)=28-29-30-31-32番=

2023年6月23日(前編)=28-29-30-31-32番=から続く。

30番に向けて走行中。近道しすぎて小山を一つ上り下りしてしまい、無駄に体力を削ってしまったが、12:20、30番善楽寺を打つ。ここは土佐神社のお隣に立っていて、山門は見当たらなかった。

本堂。入母屋造りの大変大きなお堂で、金剛頂寺の本堂を連想する。ご本尊は阿弥陀如来

大師堂は撮り忘れ。この時間暑さと空腹で注意力を欠いている。

記念印、背暗向明。暗い方へ背中を向けて、明るい方へ歩んでいきましょうという意味。出典:四国霊場会。あなたの未来は明るい!

次は竹林寺だが、その前に沢田マンションを見学しよう。沢田マンションは個人で鉄筋コンクリートのマンションを作っちゃったというその筋では有名な建築物で、日本の九龍城との異名を持つ。本家九龍城はもうないけど。現役の住宅なので住民に迷惑が掛からないよう遠目から撮影する。なんと車が上るスロープまである。屋上にはクレーンが! こりゃすごい。

31番竹林寺は五台山の東側中腹にあるのだが、アクセスがよくわからない。五台山の西側から一方通行の道路を上り、山頂を通り過ぎて下りの途中に竹林寺こちらの標識があったので入ったら裏口だった。しかしこの五台山ヒルクライム、なめてかかるとひどい目に合う。なかなかの急坂だからだが、その分山頂のロケーションは抜群。

14:20、31番竹林寺を打つ。本堂。入母屋造り杮葺き、軒の反りというかカーブが豪快なお堂。ご本尊は文殊菩薩文殊菩薩はうさぎ年であるボクのご本尊でもあり、かつ文殊菩薩がご本尊の札所は八十八ヶ所で唯一ここだけなので、白衣にも御朱印をいただく。

記念印は、虚(むな)しく往(ゆ)きて實(み)ちて帰る。空海が恵果を偲んで詠んだ言葉、たくさん学び、たくさん持ち帰りました、という意味。人生もこうであれ。出典:四国霊場会。

五重塔。朱塗りが目に新鮮。

大師堂。入母屋造り波瓦、波瓦ということはこちらは新しいのかな。

納経所で白衣に御朱印をお願いした際還暦であることを告げると、窓口の奥様も納得された模様で、自転車で回る労をねぎらってくれた。裏口から出てさらに五台山を下ると、竹林寺の山門が出てきた。そうかここが正しい入口か。牧野植物園の向かい側だ。この時点では知る由もないが、牧野とは朝ドラで話題の牧野富太郎博士のことだった。

五台山を下りた時点で15時、悩んだが約8㎞先の32番禅師峰寺まで回ることにする。ちょこちょこ道に迷いながら、15:40、32番禅師峰寺を打つ。禅師峰寺は標高82mだが、ここも参道がきつく無警戒だとひっくり返りそうになる。最大勾配15%くらい。汗だくになって何とか登り切った。

山門。小さいが苦労して上ってきた後だけに感動的に思える。

山門をくぐると、さらに階段が続く。

中央が本堂。入母屋造り銅板葺き。軒の反り具合が美しい。ご本尊は十一面観音菩薩。向かって左の宝形造り銅板葺きが大師堂。本堂に寄り添うように建っている。

お堂の正面には広大な太平洋が一望できる素晴らしい景色があった。

禅師峰寺の記念印、煩悩即菩提。煩悩を通じて菩提に至る。出典:四国霊場会。みんな悩んで大きくなったby野沢那智。こりゃ違うか。

17時ホテル着。サウスブリーズホテル高知海月さん、自転車を部屋にあげるのを許可してくれてありがとう。きれいに拭いてから持ち込むからね。ところで読み方はこうちくらげで合ってる? 

しかしこのホテルの駐車場で立ちゴケしてしまった。自転車を降りるときリアバッグを跨ぎきれず足が引っ掛かって転んでしまった。左の尻を打撲したが、大きな怪我はなく自転車のダメージも無いようでほっとした。明日からハンドルの上をまたぐようにしなければ。

7月23日終了。