Ino_noosの自転車遍路の記録

還暦のオヤジが自転車で四国をお遍路しました。その記録を記します。

本編2023年7月22日(前編)=25-26-27番=

本日の走行距離46.0㎞。本日の費用、札所1,430円、ホテル6,500円、食費1,799円、その他200円、合計9,929円。

今日は距離は短めで、27番神峰寺の手前で宿を取る予定だったが、宿に早く着いたので、当初の作戦とは違うが今日のうちに27番を打つことにした。結果的にこの変更は正解だったと思う。

さて朝、昨日100㎞走ったので今日は距離が短い日に設定した。ゆっくり支度をして7:20出発も、のっけから失敗。5㎞程走ったところでサイコンをONしていないことに気づき、慌ててONする。さらにバックアップで記録しているスマホのRide with GPSも忘れていたので、ここから記録開始。スマホは今日さらなる厄災に見舞われるのだが、それは後程。

7:50、25番津照寺を打つ。

津照寺は海辺の街の中にある札所で参道に坂道はない、と思いきや本堂には階段を上らなければならない。下の画像は125段あるという階段。上に見えるのは鐘楼堂。ご本尊は地蔵菩薩

鐘楼堂の格子戸から太平洋を臨む。

津照寺の記念印、道。皆一緒にお大師様の道を歩んでいこう。

この日はホントどうかしていて、本堂も大師堂も写真を撮り忘れている。さらに本堂では以前から欲しかった金剛杖のキーホルダーを見つけたので速攻ゲットしたにも関わらず、買ったその日になくしてしまった。普段なら考えられないミスを連発している。結局買った金剛杖のキーホルダーは見つからず、他の札所でも売っておらず、幻のアイテムとなってしまった。

8:45遍路小屋発見。R55の25番と26番の間26番より。会社の事務所に併設されているようで、このようなところに四国の文化を感じる。社名が切れちゃっているが、ミタニ建設工業株式会社室戸営業所さん、ありがとう。

9:10、26番金剛頂寺を打つ。海岸線のR55からまあまあの坂道を上る。標高約200mだが、それほどきつい坂道ではない。ただし駐車場に着いてから、お寺の入口がわからずちょっと迷った。よく探したらこの階段を見つけた。不思議なことにペダルを漕ぐ筋肉と階段を上る筋肉は違うようで、坂道で鍛えてきたからと言って決して楽に階段を登れるわけではない。境内はきれいに整備されている。

本堂。入母屋造の堂々たるお堂で屋根には鴟尾をいただく。ただし柱はコンクリート製で、木造の屋根を乗せた構造のようだ。ご本尊は薬師如来

がん封じの椿。凄いこぶだらけの椿で、おそらく撫でるとがんが治るなどという由来があるのだろう、表面はつるつるである。せっかくなので軽く撫でてきた。しかしこの時は気付かなかったが、小屋の上から椿が伸びていないような…。

大師堂。珍しく入母屋造りの大きめのお堂。縁側も付いている。

金剛頂寺の記念印、行道(ぎょうどう)。奥の院不動堂との間を修行のため往来(行道)したことから、この山は行動崎と呼ばれる。出典:四国霊場会。

 

次は、今来た道を戻ってR55に復帰するコースと、金剛頂寺の裏手から農免道路を通ってだいぶ先の方でR55に復帰するコースがあり、農免道路が面白そうなので後者を選ぶ。ここは珍しく道に迷いもせず農免道路を楽しんでR55に復帰。このコースは始め上るが、その後概ねくだり基調で一部見晴らしがよいところもあり、下り坂と景色を楽しめる。

なおこの農免道路は、あっちこっちにーちさんの以下のブログを参考にさせていただいた。さらにいうと、バッグに付けたお大師様のキーホルダーもにーちさんのアイデアをマネしている。

自転車お遍路:07日目「25番~27番」
https://neachi.net/entry/ohenro2019-07

R55に復帰し、高知市方向へ進む。奈半利の道の駅で昼食をとり、ついでに昼寝する。距離が短い日は昼寝が楽しみの一つ。少しでもリフレッシュして凡ミスをなくしたい。下の画像は確か奈半利通過後の海岸線にあった四阿。日陰は幾分暑さもまぎれる。

ところで、奈半利の手前くらいだったかと思うが、信号待ちから再スタートしたとき、バックミラーに大きなトレーラーが見えた。前方には歩道も路側帯もない狭い橋が目前にあり、かつその橋の手前に路側帯の広い場所があったので、そこで一旦路側帯に入りトレーラーをやり過ごした。すると、なんとトレーラーがサンキューハザードしてくれた。あのタイミングを考えるとボクに向けてのサインだったとしか考えられないが、トレーラーが自転車にサインするなんて、ボクが若いころはおろか最近でも考えられないことだったので、すごく驚いた。これも菅笠効果か、ちょっと嬉しい。

そんな感じで走りつつ、お昼には今夜の宿とうの浜さんについてしまった。そこで宿に荷物を預かってもらい、今日のうちに27番神峰寺を打つことにする。神峰寺は、この道中五指に入るほどの遍路転がしで、高知最強の激坂を誇る超難所である。海抜ゼロ地帯から一気に約400mまで上る。距離は約4㎞、ということはアバウト勾配10%ということか。歩きの場合は直線的に一気に登ることから、「真っ縦」と呼ばれる。ちなみに遍路転がしの五指とは、12番焼山寺、20番鶴林寺、27番神峰寺、60番横峰寺、66番雲辺寺である。ボクの勝手ランキングだけど。

13:20上り始め。始めは勾配10%未満の緩斜面だが、その先にある丁字路を左に折れたあたりから激坂が本性を現す。

後編へ続く。