Ino_noosの自転車遍路の記録

還暦のオヤジが自転車で四国をお遍路しました。その記録を記します。

準備編=移動手段と移動距離=

準備編。移動手段と移動距離。
お遍路は、歩き遍路の他、バスやタクシー、自家用車、バイク、自転車などどのような手段でも良いらしい。また、お遍路する人は年間20万人に及ぶそうだ。仮に一人当たりの支出を25万円としたら年間500億円が四国に落ちるわけで、改めてお大師様の偉大さに思い至る。ボクは冒頭に述べた通り自転車で移動するが、なんでもこれは最も少数派のようだ。激坂があるからかなあ。お遍路の移動距離は歩きで1200kmと言われている。ボクのような自転車の場合、基本的に車道を走るためか試算したら1400kmになった。所謂遍路道というのは、山道をショートカットしたり、ヘヤピンカーブが連続する急坂を直線的に登ったりするからなのだろう。27番神峯寺の真っ縦とかね。

 

次に乗り物について。ボクは自転車遍路と言ったが、100%自転車で移動するほど根性はない。例えば21番太龍寺は、参道はあるようだが危険なほど路面が荒れているようなので、ここは回避してロープウエイに乗る。高知から窪川までは電車に乗る。理由は後程。松山―今治サイクルトレインがあるらしいので乗ってみたい。その他疲労がひどかったら電車に乗るつもり。ということで、よく言えば柔軟に、有体に言えば貧脚の根性なしツアーというわけだ。


次に1日当たりの移動距離。単純に1400㎞÷20日=70㎞/日と設定した。理由はもう一つ。稼働時間を札所が開いている7時~17時までの10時間とし、札所1ヶ所当たり40分、1日最大7ヶ所打つとして4時間40分、昼食その他休憩に1時間20分とすると、参拝と休憩で6時間かかる。つまり実質走行時間は4時間で、平均20㎞/Hとして80kmだが多少のロスも考慮して70㎞/日、おっ、最初の計算と一致した。

 

ちなみに参拝時間は概ね20分程度と言う意見が多いようだ。ボクは般若心経や真言は事前にマスターしたので読経でまごつくことはないが、本堂、大師堂、鐘楼、山門など札所の建造物や、できれば仏像もゆっくり鑑賞したいので上のような時間に設定した。ただしこれはあくまで標準。延々と石段を上る札所や、100km近く走って札所1ヶ所という日もあり、変化があって面白い。最後に疲労対策。これが最も頭が痛い。連続して何日走れるか全くわからないからだ。まあ、疲れたら休めばよいだけだが。